翻訳と情報の取扱い

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先日、資料を整理していたところ、無料翻訳サイトで入力した内容が公開されたままになっていたという記事が出てきて、ふと、翻訳と情報の扱いについて日頃から考えていることを書いてみようと思いました。

 

当方の業務上、特に法律分野や契約等の文書や個人情報をお預かりする事が多く、取り扱いには細心の注意を払っています。

また、裁判所との仕事内容に関しては、同業者にも身内にも話す事が禁じられています。

 

ですので、たまに近くの公園に穴を掘って叫んでいます。

 

 

というのは嘘です。

 

翻訳者は、医師や弁護士のように規制された職業ではなく、信用は失ったとしても(それが一番怖い!)、失う資格があるわけでもなく。。。

守秘義務は守ります!といっても、最終的には信頼関係に頼らざるをえないのが難しいところですね。

 

私は、大学卒業後すぐにフランスで翻訳者として働き始めたので、日本の翻訳業界の事は分からないのですが、こちらで怖いな〜と思ったのは「一部の」エージェント(翻訳会社)による一斉送信です。

 

この見積依頼を、特に登録していない大勢の翻訳者にBCCで一斉送信して、一番安くて納期が早い翻訳者に発注するという楽して得する?スゴ技!

送りつけられた添付ファイルを開けば、某大企業の裁判文書やら社内文書などなど。

特にフランス語以外の原稿は、内容も知らず最低限塗りつぶしておく事もせず、とにかく送るから恐ろしい。

これがBCC全員に渡っているかと思うと毎度正直ぞっとします。

その上、数社から同時に同じ案件の資料が送られてくることも度々。

どれだけ拡散されているのか。。。

この手の依頼は、買い叩きなので返信しません。

 

もちろん、翻訳者と守秘義務契約を結んだり、定期的に取引する信頼関係のあるエージェントさんにはいつも大変お世話になっています。

 

当方自身、ご希望のお客様には、秘密保持契約書もご用意しておりますが、初めてお問い合わせ頂く方には、お預かりした情報を業務以外で使用しない事をどのように信用してもらえるかいつも考えています。

(という意味も含めブログにしてみました)

 

注)誤解のないように、これは、あくまでフランスの一部エージェントのお話です。

また、一部フォーマットのある原稿以外、正確なお見積りには、必ず原稿内容を把握する必要があることご了承ください。

 


夏なのに真面目な話になってしまいました。

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翻訳と情報の取扱い

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