「法定翻訳(法定翻訳家とは)」のページでも簡単に説明しておりますが、
法定翻訳をご依頼頂いたお客さまから度々、
「法定翻訳以外の翻訳もできますか?」と聞かれるため(涙)、一度ご説明させて下さい。
「Traducteur assermenté(法定翻訳者)」とは?
フランスの各控訴院(高等裁判所)は、「医療」、「建設工事」、「経済・金融」、
「産業」、「農業」など様々な分野の「Expert judiciaire(司法鑑定人)」リストを毎年作成し、
捜査や裁判において専門家の鑑定が必要な際にこのリスト上のExpertに協力を要請します。
日本でも、医療裁判などで医師の協力を求めたりしますよね。
この裁判所リストのカテゴリーに「通訳」と「翻訳」があり、「翻訳」に登録されている
翻訳者がいわゆる「裁判所認定翻訳者」や「法定翻訳者」などと呼ばれています。
実は、司法鑑定人のカテゴリーの中でもこの2業種だけ少し特殊で、他の業種と違い、
実際には鑑定ではなく、通訳または翻訳を行います。
(ごく稀に翻訳文書の鑑定を要請される場合もあります)
おそらくこの辺りが、法定翻訳だけを行う職業と見られてしまうのかもしれません。。
もう一つ理由があるのですが次回。
そして、通訳、翻訳者も含め、
「Expert judiciaire」は、職業ではなく、裁判補助者/協力者と定められています。
ということで、
当方の本業は翻訳業で、仏日英の実務翻訳者として、パリを拠点に、
専門分野から一般分野までビジネス全般で必要とされる各種書類の
仏日英語の翻訳サービスをご提供しております。
専門はリーガル翻訳ですが、さまざまな文書に対応できる高いリサーチ力で
多種多様な専門分野の翻訳実績あり&対応できます。
が、
仏裁判所認定翻訳者として、法定翻訳「も」ご用意できます。
次回は法定翻訳者の役割&もう一つの理由?です。
日本はもうすぐ新年度ですね。
4月から新たにフランスに赴任される在仏日系企業の方々、留学予定の学生の皆さま、
フランスでの手続きは、日本とは全く違い時間も労力もかかり忍耐が必要です。
フランス語で書かれた提出書類リストを見ても日本のどの書類に該当するか、
色々な情報がありすぎて頭を悩ます事も多いかもしれません。
当方も数々の洗礼を受け苦労しました(苦笑)。
tktradでは、語学に限らずフランスの社会・文化に精通し豊富な経験を基に、
皆さまのフランスでの新生活がスムーズにスタートできるようサポートいたします。
お急ぎのご依頼にも対応、日本、海外からのご依頼も承ります。
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